
「お祝いに胡蝶蘭を贈りたいけれど、どう選ぶべきか不安……」
「失礼のないように、でも相手に喜んでもらえるものを届けたい」
開店祝いや就任祝いなど、大切な節目で選ばれる胡蝶蘭。しかし、いざ贈るとなると、相場や本数、マナーなど分からないことばかりで戸惑う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、胡蝶蘭がなぜお祝いに選ばれるのかという理由から、個人・ビジネスシーン別の選び方、失敗しないためのポイントまでを専門メディア「胡蝶蘭press」が分かりやすく解説します。
胡蝶蘭(コチョウラン)とはどんな花か

胡蝶蘭は、ラン科コチョウラン属に分類される熱帯植物です。名前の通り、花の形は「蝶が舞っているような」、華やかで気品ある姿をしています。
本来は、地面ではなく樹木や岩石などに根を張って育つ「着生植物」で、非常に生命力が強いのが特徴です。花が咲いてから1〜2ヶ月以上も美しい状態を保ち、香りが少なく花粉も飛びにくいため、贈り物として優れています。こうした点が、飲食店や病院、オフィスなど場所を選ばずギフトとして選ばれる理由です。
なぜ胡蝶蘭はお祝いの定番になっているのか

胡蝶蘭が「お祝いの花」として不動の地位を築いている理由は、見た目だけではありません。以下のような点から、お祝いのシーンで選ばれています。
- 縁起の良い花言葉:胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」という花言葉があります。新しいスタートを切る開店・開業・就任などのお祝いにぴったりな意味を持っています。
- 季節を問わず贈れる:温室栽培が確立されているため、年間を通じて安定した品質のものを贈れます。
- 手間がかからず長持ちする:切り花に比べて圧倒的に寿命が長く、適切な水やり(週に1回程度)だけで長く楽しめます。贈り先の手を煩わせません。
胡蝶蘭を選ぶ人が最初に抱きやすい不安

いざ胡蝶蘭を選ぶとなると二の足を踏んでしまう方も少なくありません。それは、贈る側・受け取る側の双方が「胡蝶蘭=高級でデリケートな花」というイメージを強く持っているからです。
具体的には、次のような不安がよく挙げられます。
「高そうだけど、いくらくらいが『普通』なの?」
胡蝶蘭の相場は個人なら1万円〜、ビジネスなら2万円〜が目安です。
「安すぎて失礼になるのも、高すぎて気を遣わせるのも避けたい」ものですよね。シーン別の一般的な目安は以下の通りです。
- 個人のお祝い(誕生日・新築祝いなど):10,000円〜20,000円
- 一般的なビジネスギフト(開店・移転祝いなど):20,000円〜30,000円
- 重要な取引先・社長就任祝いなど:30,000円〜50,000円
「手入れが大変で、相手の負担にならないか?」
胡蝶蘭は実は「手間いらず」な植物です。毎日の水やりの必要はありません。土(水苔)が乾いてからコップ1杯程度の水を与えるだけで1〜2ヶ月は美しさを保ちます。忙しいお店やオフィスでも負担にならず、長く飾ってもらえるでしょう。
「大きすぎて置き場所に困らないか?」
サイズ選びとアフターフォローを知っておけば安心です。胡蝶蘭は一般的に「豪華=大きい」というイメージですが、小ぶりなサイズのものもあります。デスクに飾れるものもあるため、特に個人宅や小さなお店へ贈っても大きさで相手を困らせることはありません。
個人・法人で胡蝶蘭の考え方はどう違うか

贈り先が「友人・親族」か「取引先」かによって、選ぶ際の優先順位が変わります。
個人ギフト(開店・引っ越し・長寿祝いなど)
個人の場合は、飾るスペースに配慮することが最も重要です。
- サイズ:場所をとらない「ミディ胡蝶蘭」が人気です。
- 色:相手の好きな色や、インテリアに馴染む色が喜ばれます。
- 想い:マナーよりも「おめでとう」という気持ちや、今後の付き合いを重視した選び方をします。
法人ギフト(移転・就任・周年祝いなど)
ビジネスシーンでは、「贈り主の顔(会社の看板)」としての役割も担います。
- 格付け:他社からも多くの花が届く場合、並んだ際に見劣りしないサイズ感(3本立ち以上)が一般的です。
- マナー:立て札(社名・役職名)を正しく表記し、適切なタイミング(当日または前日)に届けることが最優先されます。
胡蝶蘭選びで最低限押さえておきたいポイント

これだけ知っておけば安心、という「失敗しない基準」をまとめました。
- 本数(立ち数)は奇数を選ぶ:日本ではお祝い事に割り切れない「奇数」が好まれます。一般的には「3本立ち」が定番で、より豪華にするなら「5本立ち」を選びます。
- 予算の目安を知る:
- 個人:10,000円〜20,000円
- 法人:20,000円〜50,000円(重要な取引先なら3万円以上が目安)
- 立て札を忘れずに:ビジネスでは必須です。「御祝 + 送り主名」を記載します。
迷ったときに失敗しにくい胡蝶蘭の考え方

「どの花を選べばいいか決めきれない」と迷ったら、「相手とどんな関係を築きたいか」を想像してみてください。
単に「定番だから」という理由で贈るだけでなく、相手のこれまでの苦労や、これからの挑戦を応援する気持ちが伝われば、どんな胡蝶蘭でも最高のお祝いになります。
胡蝶蘭は「想い」を形にする最高の贈り物

「相場はいくらか」「何本立てが良いか」「管理が大変ではないか」……。
初めて胡蝶蘭を贈る時は、どうしても形式やマナーに目が行き、不安になってしまうものです。
しかし、今回ご紹介したように、胡蝶蘭は本来「手間がかからず、長く楽しめ、幸運を運んでくれる」という、贈り先への優しさに満ちた花です。基本のポイントさえ押さえれば、自信を持って贈って大丈夫です。
胡蝶蘭を贈るのは、単なるマナーではありません。
そこには、あなたが相手の門出を祝う気持ちや、「これからも良い関係を築きたい」という願いが込められているはずです。
もし選び方に迷ったときは、無理に一人で悩まず、贈るシーンや相手に合わせて相談できる専門店を頼るのも一つの方法です。
