
お祝いの贈り物として目にすることの多い胡蝶蘭。「きれいだけど、育てるのは難しそう」「すぐ枯らしてしまいそう」と思う方も多いのではないでしょうか。
胡蝶蘭は、いくつかのポイントさえ押さえれば、初心者でも長く楽しめる花です。
この記事では、胡蝶蘭を初めて育てる方にわかりやすい視点で、安心して向き合うための考え方や基本をやさしくお伝えします。
あわせて、ついやってしまいがちな育て方の失敗例や、初めて胡蝶蘭を選ぶ際のポイントもお伝えします。
胡蝶蘭を育てるのは難しい?そう思われる理由

胡蝶蘭は「育てるのが難しい花」という印象を持たれがちです。
その理由は、花の見た目から伝わる高級感や特別感にあります。
贈り物に選ばれ、価格も比較的高い胡蝶蘭は、繊細で手のかかる花だと感じる人が少なくありません。
また、水やりの頻度や置き場所についてもさまざまな情報があり、調べるほど正解が何かわからなくなることもあります。
過去に花を枯らしてしまった経験がある場合や「胡蝶蘭は上級者向けの花」という思い込みも、育てるのが難しい印象を強めているでしょう。
実は育てやすい胡蝶蘭|初心者でもわかる安心ポイント

見た目の華やかさから育て方が難しいと思われがちな胡蝶蘭ですが、実は初心者でも育てやすい一面を持っています。ここでは、初めて胡蝶蘭に触れる人でも安心できるポイントをまとめました。
水やりの回数が少なく管理がシンプル
胡蝶蘭に頻繁な水やりは必要ありません。胡蝶蘭は土ではなく、パークや水苔などの植え込み材に植えられています。その植え込み材が乾いたら水やりをするのが基本です。
うっかり水やり忘れてもすぐに胡蝶蘭が弱る心配はありません。むしろ水の与えすぎのほうが失敗につながりやすいでしょう。
室内環境で育てやすく特別な設備がいらない
胡蝶蘭は直射日光を好まず、レースカーテン越しのやわらかな光で元気に育ちます。そのため、庭やバルコニーがなくても問題ありません。
また、エアコンの効いた一般的な室内温度で管理できるため、特別な温室や道具も必要ありません。
花もちがよく長く楽しめる
胡蝶蘭は一度咲くと花もちがよく、環境が合えば1〜2ヵ月ほど美しい花を楽しめます。頻繁に手入れをする必要もないため、忙しい人にもおすすめです。
また、花が終わっても株は元気に育ち続けるため、適切に管理すれば再び花をつけます。長く何度も楽しめるという点も、嬉しいポイントといえるでしょう。
胡蝶蘭を育てるための3つの基本知識

胡蝶蘭を育てるためには、いくつかの基本を知っておくことが大切です。ここでは、胡蝶蘭の基本知識を置き場所・水やり・温度管理の3つにまとめました。
置き場所|明るい室内が基本
胡蝶蘭は直射日光が苦手な花です。健康に育てるためには、ある程度の明るさは必要ですが、強い日差しは避けましょう。日当たりが良すぎると葉焼けを起こすことがあります。
おすすめは、レースカーテン越しに光が入る窓辺や、日中に自然光が感じられる室内です。人の出入りがあるリビングは、置き場所に適しているといえるでしょう。
水やり|与えすぎないがコツ
胡蝶蘭の水やりは、回数よりもタイミングが重要です。植え込み材がしっかり乾いているのを確認し、鉢の中に水が行き渡るように与えます。
常に植え込み材を湿った状態にすると根が傷みやすく、枯れる原因になります。季節によって乾くタイミングは変わるため、「何日に一度」と決めるよりも、植え込み材の状態を見て判断することが大切です。また、受け皿に水がたまったままにならないよう注意しましょう。
温度管理と日常のちょっとした気配り
胡蝶蘭は寒さに弱いため、室温は15度以上の環境を保つと安心です。特に冬場は、窓際の冷え込みに注意しましょう。また、エアコンの風が直接当たる場所に置くのも禁物です。
葉にホコリがたまった場合は、やわらかい布で軽く拭くと美しくなります。特別なお手入れは必要ありませんが、日々のちょっとした気配りが、胡蝶蘭を元気に育てるポイントです。
ついやってしまいがち?胡蝶蘭の育て方失敗例

胡蝶蘭を育てる際、失敗につながりやすいのが「水はたくさんあげたほうがよい」という思い込みです。胡蝶蘭に水を与えすぎると根腐れの原因になり、枯れてしまいます。
また、日当たりの良い場所を選んだつもりが、日差しが強すぎるケースも少なくありません。胡蝶蘭は強い光が苦手なため、葉焼けの原因になります。
胡蝶蘭は花が落ちたら寿命と思われがちですが、適切に管理すれば再び花を咲かせることも可能です。少しの知識を知っておくだけで、大きな失敗は避けられるでしょう。
はじめての胡蝶蘭|初心者でもわかる選び方のコツ

初めて胡蝶蘭を選ぶ際は、花の数が多すぎない中輪または小輪タイプ、そして背丈が低めで安定感のあるものがおすすめです。また、葉が肉厚でツヤがあり、根が白や薄い緑色で元気なものを選ぶと、その後の管理がしやすいでしょう。
購入時には、育て方の説明書や相談できる販売店を選ぶのも安心材料の一つです。育てやすい一鉢を選ぶことが、胡蝶蘭を長く楽しむ第一歩といえるでしょう。
想いをやさしく伝える花、胡蝶蘭という選択
初心者でも扱いやすく、長く美しさを楽しめる胡蝶蘭。
だからこそ、開店祝いや就任祝いなど「失敗したくない祝いの席」で選ばれ続けています。
胡蝶蘭は育てやすさと上品さを兼ね備えた胡蝶蘭は、想いを丁寧に伝えたい場面にぴったりの花といえるでしょう。
